この記事は、「ヨガ八支則 アシュタンガヨガ 前編」の続きです。

目次
③ Asana(アーサナ) 身体的なプラクティス
ヨガのポーズのことを、サンスクリット語でアーサナと言います。
もともとは「坐法」という意味があり、長時間の瞑想に耐えうる身体づくりを目指しています。
④ Pranayama(プラーナヤーマ) 呼吸のコントロール
プラーナとは、サンスクリット語で「生命エネルギー」という意味です。
深呼吸を意識的に行うのが難しいと感じるときは、まず息を吐くことに集中してみると、新鮮な酸素が自然と身体の中に入ってきます。
息を吐くときは、不安やイライラなどのネガティブな感情を手放すように、細く長く遠くに息を吐き出します。
息を吸うときは、全身の細胞に新しいエネルギーを巡らせて、心が満たされるようなイメージで息を吸ってみましょう。
⑤ Pratyahara(プラティヤハーラ) 五感・感覚器官のコントロール
亀を突っつくと、外の危険から身を守るために、手足がヒュッと甲羅の中に隠れます。
感覚器官を内側へヒュッと引っ込めていくようなイメージで感情を制御していきます。
「感情」とは、喜怒哀楽などの気持ちのことで、外の物事や対象に対して生じる心の動きです。
外の物事に一喜一憂せずに、外側に向いている意識を、だんだんと内側へシフトしていきます。
⑥ Dharana(ダーラナ)意識の集中
自分の外側で起きていることと、内側に起きている全ての思考を排除していき、心に集中します。
「思考」とは、目的に対しての解決策や計画を導き出そうとすることです。
次のお休みに京都旅行に行こうと決めたら、どこを観光するか、新幹線で行くのか、誰と行くのかなどのプランを立てます。
将来についてあれこれ考えたり、過去の失敗や功績について想いを馳せたりせず、今この瞬間の意識に集中していくことです。
⑦ Dhyana(ディヤーナ)瞑想
頑張って集中しようと努力せずとも、穏やかな状態が本能的に保てている境地のことです。
高次元にある大いなるものと常に繋がっていて、プラーナヤーマ、プラティヤハーラ、ダーラナが同時に起こっている状態です。
⑧Samadhi(サマディ)無垢・ピュアー
まるで赤ちゃんのように、この世の中で得たものが何もないこと。ヨガの目指すべきゴールです。
もはや何も考えていない、何もコントロールしていない境地で、時間・空間・人知を超えた崇高な状態です。