登山を始めたきっかけ
ヨガスタジオに、いつもレッスンに通ってくださる年配のおじさまが趣味で登山をしていました。
山頂でヨガのポーズをとり、おどけながら写真に収まる姿が微笑ましく、雪山や紅葉の風景がとても壮大で美しかったです。
スマホの画面越しにも十分迫力が伝わってきましたが、自分の目で景色を眺めたら気持ち良さそうだなと思い、登山サークルへの入部を決意しました。
きっと年配の方が趣味でやるくらいだし、仕事でヨガを毎日しているのだからそこまで気構える必要はないと考えていました。
群馬県榛名山
集合場所に向かう
朝5時の始発電車に乗り込みました。
まだ薄暗くて、朝日が昇る反対側で月が沈んでいくという不思議な情景が目に飛びこみました。登山のために早起きをしたら、思いがけず幻想的な景色を見ることができて一石二鳥です。
登山スタート
登りは、ヒザが90度になるまでもも上げしなければならないほどの急斜面が続き、下山はお尻を地面につけながら滑るようにゆっくり進みました。
茶色と緑の同じような景色がどこまでも続くため、どこに手足をついたらいいのか検討がつかず先頭を歩く人に手を貸してもらいながら必死に無い道を踏みしめます。
普段使わない全身の筋肉を使い、体力の限界を感じながらも必死で足を動かしました。
お昼休憩
簡易型のガスバーナーでお湯を沸かして、カップラーメンを食べたりブラックコーヒーを飲みました。寒さの厳しい環境で口にする温かい汁ものは、身体にスーっと染み込んでいきます。
おすそ分けでもらった、あんこたっぷりの甘い最中は、普段甘さが強すぎて滅多に食べないけれど、山頂ではとてもおいしく感じました。登山がこんなにもエネルギーを消費するものだとは知りませんでした。
初登山の感想
所要時間は休憩も含めて約6時間ほどでしたが、疲労よりも楽しさと達成感の方が勝ります。
体力的に、みんなのペースについて行くことができずに、途中で何度もこまめに小休憩をとってもらいました。
そのため、予想時間より大幅に時間がかかってしまいましたが、なんとか下山できたので良かったです。
日常生活では、自動車など便利な移動手段があるし、コンビニや自動販売機など、水や食べ物もすぐ手に入るし、いかにたくさんの恩恵を受けながら生活しているんだということに、登山を通して気づくことができました。
ちなみに初登山後は、1週間ほど全身の筋肉痛がとれず満身創痍でした。来たる登山シーズンまでにはきちんと体力をつけて臨みたいです。