耳管開放症の症状
- 自分の発した声が頭の中で響く(自声強聴)
- 鼻を通り抜ける「スースー」という呼吸の音が頭で響く(自己呼吸音聴取)
- 耳がふさがったかんじがする(耳閉感)
耳管開放症(じかんかいほうしょう)とは、耳と鼻、喉をつなぐ管が開きっぱなしになるという症状です。
山などの高い場所に行った時や、飛行機に乗った時に、アクビして治すアレ。
あの不快感が、普段の生活でずっと続きます。
私の場合、左の耳だけ開放症の症状があり、聴力に問題ありません。
耳閉感はさほど感じないですが、症状がひどい時は、心臓がドクドクという鼓動までも頭の中を響き渡ります。
鼻を強くすすったり、唾を飲む事で一時的に症状が治ることが稀にありますが、
鼻を強くすするのは耳にとってダメージが大きく、逆に症状が悪化するようです。
また、症状を治そうとして唾をたくさん飲むと、一緒に空気を飲み込んでお腹がパンパンになります。
そのせいで吐き気を催して、気分が悪くなって立ちくらみを起こし、仕事を早退したことがあります。
頭の中が呼吸音でうるさくなるので、必然的に周りの音や会話が聞こえづらくなります。
そのため、よく相手に聞き返すので、聴力は問題ないにも関わらず、「耳が聞こえずらい人」と思われているかもしれません。
耳管開放症の原因
- 急激な体重減少
- 顎関節症
- 脱水症状
- 睡眠不足
- ストレス
- 妊娠中(ホルモンバランスの乱れ)
脱水症状になると耳の周りの水分が失われて、血の巡りが悪くなります。
その為、汗をかきやすい7月〜9月(夏から秋)にかけて症状が悪化しやすい傾向があります。
私は、小学生の時から耳管開放症の症状があったので、急激なダイエットは当てはまらないかもしれません。
症状が悪化する時にする対処法
マッサージ
ストレスや緊張で肩や首が凝っていると、「キーン」という耳鳴りが鳴るので、
マッサージ機でほぐして、とにかく血流をよくするように心がけています。
お風呂に浸かる
予定を朝から夜まで入れて、屋外で活動している時、風が強くて手足が冷たくなっている時などに症状が出ます。
いつもと違う状況が続き、疲労が溜まっている時ですね。
そんな日は、お風呂にスマホを持ち込んで、Youtubeで音楽聴きながら1時間くらい身体を温めます。
歯の噛み合わせを治す
ストレスが溜まり、寝る前に色々考えすぎて変な夢をよく見たり、途中で目が覚めてしまう時もあります。
最近はマウスピースをはめていますが、歯ぎしりの癖もあるので、耳管開放症を助長しているかもしれません。
マウスピースは、プラスチック製で、歯医者さんで3千円くらいで作りました。
上の歯型をとって、パコッと上顎にはめるタイプです。
マウスピースを作る前に、上の歯にある虫歯を治したり、親知らずを治療するのに時間がかかりました。
マウスピースの効果は抜群で、寝ているときにほっぺたや舌を噛んで、口の中が血だらけになることがなくなりました。
歯ぎしりを防ぐことができるので、歯がすり減ることによって引き起こされる「知覚過敏」もだんだんよくなってきたように思います。
柑橘系の果物を食べると、痛くて数週間歯ブラシを当てられなかったですが、少し改善しました。
マウスピースを見てみると、ちょうど奥歯にあたる所が歯ぎしりによって傷つき、削られているのがよく分かります。
両耳が耳管開放症の中島美嘉さん
「雪の華」のヒット作で知られている、歌手の中島美嘉さんが耳管開放症を発症した事で、世間にだんだん認知され始めました。
耳管開放症は、自分の発した声や呼吸音が頭の中で常に響いているので、自分の声の大きさや音程がイマイチ分かりません。
しかも、中島さんは両耳に症状があるようです。
歌手なのに自分の声の大きさや音程が分からなくなるなんて、死活問題ですよ。
活動休止中は本当に辛かったと思いますが、今も病気に屈せず活動を続ける姿には勇気をもらいますね。
不治の病と言われている耳管開放症ですが、現在は漢方治療で症状が治っています。
そのことについては、また次回に。