目次
なぜ、治療法が確立されていないのか?
- 耳管開放症の症状がたまたま出ていない時に診察。
- 耳管開放症と似た「耳管狭窄症」などと誤診。
- 耳管開放症と診断されたとしても、医者が治療法を知らない。
そもそも、常に耳管開放症の症状が出ているわけではないので、診察の時にタイミングが合わないと耳管開放症と診断できません。
さらに耳管開放症という病気の認知度が低い為に、耳鼻科医が耳管開放症の適切な治療法を知らない可能性があります。
ドクターショッピング耳鼻科①
私が小学生の時に通っていた近所の耳鼻科です。
ここでは、聴覚検査や鼓膜の動きを見る検査など色々やりました。
小学生だったので、自分の病状をきちんと説明することが出来ずに、看護師さんが「山に行ったらボーっとする?」
と聞いてくれて、ボーって音なんかしないので首を傾げたりするのですが、やっぱりうまく説明できなくて、
最終的になんとなく山に行ったり高いところに行くと変だから「うん。」とうなづいていたりしてました。
よって、アレルギー性鼻炎による「耳管狭窄症」かもしれないと一旦は診断されます。
やがて、小学校高学年になってから少しずつ受け答えができるようになり、耳鼻科医の先生から「もしかしたら耳管開放症かもしれません。」と診断がされました。
しかし、現在の治療では治すことが出来ないとはっきり言われます。
母も自分もショックでしたが、少しでも良くなればという思いから通院はしていました。
耳管通気療法
鼻の中に、先端から空気が出ている細い金属(カテーテル)を差し込んで、「学校」と言いながら耳の方に空気を送り込みます。
これ、めちゃくちゃ痛いです!
看護師さん2人がかりで、腕と頭をガシッと押さえつけられます(笑)
鼻の形によって差し込む金属の形状を変えてくれるのですが、成長期ということもあり、前回フィットした形状のものではうまく入らなかったりします。
毎回、鼻の奥まで入りそうな形状を2〜3本くらい試すのですが、あまりにも激痛だし、先生もかなり神経を使うらしく、
「今日はやめておこう」と、空気を通す前に断念することもしょっちゅうありました。
空気が入ると、スッキリして気持ちいいのですが、待合室に戻る頃にはすっかり元に戻ってしまいます。
最近は、自宅でできる「オトヴェント」というものがあるみたいです。
スッキリはするけど、耳管開放症には効果ありません。
鼓膜のマッサージ
ポコポコと動くイヤホンのようなものを、両耳に数分間差し込みます。
痛みはありませんが、耳管開放症には無意味です。
ドクターショッピング耳鼻科②
20代前半くらいで、ヨガのインストラクターという人前で話す仕事を始めてから、やっぱり本気で治したいと思い立ちます。
絶対に「耳管開放症」という確信があり、「耳管開放症 耳鼻科」で検索して専門知識がある耳鼻科医を探しました。
今度こそは、大丈夫だと思いましたが、この病院には初診から1度も行っていません。
耳管通気療法、再び
耳管通気(あのクソ痛いやつ)をやりまーす!
と軽いノリで言われたので、前の耳鼻科で何回も試したけど症状は改善しないし、痛いのでやりたくないと説明しました。
ですが、「耳管開放症のチェックのために必要なんです。」と言われ、しぶしぶ耳管通気をしました。
なんとか我慢しましたが、なんだか強引で不信感が募ります。
今なら分かりますが、耳管開放症のチェックは、内視鏡を耳に入れて鼓膜の動作を見れば、ほんの数秒でチェックできます。
しかも、耳管通気療法はおもに滲出性中耳炎の処置に用いることが多いようです。
もし「耳管開放症」なのに耳管通気されたら、点数を稼ぎたいだけのヤブ医者かもしれません(笑)
加味帰脾湯(かみきひとう)
ツムラの加味帰脾湯を2週間分処方されました。
通院をしなくなってからも、個人的に購入して数ヶ月飲んでいましたが、効果はありませんでした。
昇圧剤
加味帰脾湯と一緒に、血圧を上げる薬を処方されました。
おそらく耳管開放症は、低血圧が一つの原因とされるからでしょう。
心臓がドキドキしてくるし、無理やり心臓を動かされているような感じで気持ち悪くなります。
とにかく、カフェインや栄養ドリンクの比ではなく、不自然にテンション上げられている感じです。
症状も良くならないし、処置の仕方や処方された薬の相性が全く合わず、通院を断念します。
ドクターショッピング耳鼻科③
20代後半になり、耳管開放症とともに耳鳴り、めまい、ふらつきが強くなってきました。
今回は、先生自身も耳管開放症を患っているらしく、耳管開放症に関する論文などを発表している病院で受診しました。
私が2回目に受診した先生とは、出身校が一緒で交流があるようです。
「そちらの病院から、ウチの病院に来る人が多いんですよ。」
それを聞いて、やっぱり2回目の先生の所では、症状が改善されない人が多かったのだと察しました(笑)
耳管開放症のチェック
診察の時も左耳に症状があり、右鼻を指で塞ぎ、先生が左耳の鼓膜の動きを30秒くらい観察しました。
「あ、開放症ですねー。」
あっさりと「耳管開放症」と診断されました。
全く痛みはありません。今までの耳管通気はなんだったのだろうか・・・。
耳管開放症の原因として、体重の減少、脱水症状、低血圧が原因になり得るという説明をしてもらいました。
とにかく普段の生活では、無理をしないことが大事なのだそうです。
耳管開放症に関する新聞の切り抜きをもらって、診察が終了しました。
現在は、ここで処方された漢方治療のおかげで症状がだいぶ和らいでいます。
次回は、その漢方治療についてまとめていきます。