大人の発達障害ADHD、人生初の心療内科

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なぜ、心療内科に行ったか?

仕事が続かない

職場でケアレスミスが続き、「もしかして、私って何かの障害かな?」ちょっと冗談ぽく上司に告げたら、「何言ってるの?反省してないの?」と呆れながら怒られたことがあります。

私は、相手をイライラさせる天才かもしれません。

ちなみに、ヨガスタジオでの正社員雇用でしたが、3ヶ月の試用期間でクビになりました。

ある日、上司からカフェで話そうと呼び出されて、泣きながらクビを宣告されます。

「もう怒られなくていいんだ!」という開放感と、「なんで上司が泣いてるのか」が分からず、

「カフェで私が上司を泣かせている」という状況が面白くて、面白くて、ニヤニヤしてしまいました。

え?泣きたいのは私だし。(笑) ドラマのワンシーンかよ。(笑) みたいな。(笑)

正直、相手の気持ちを汲んだり、理解するのが苦手です。

ヨガのレッスンはお客様からの評判が良かったから残念だけど、事務作業、日々のおかしな言動が気に障ったとのことでした。

正社員ともなれば、マルチタスクを求められます。仕事ではダブルチェックを心がけているのに、どこかで必ず間違えてしまいます。

また、同じ職場にいるとだんだん新しい仕事を振られて、キャパオーバーになって耐えられなくなったり、

人に従うのが苦手で、ミスは多いのに自分の意見をガンガン発言するので人間関係でトラブルになります。

(今は個人事業主として、スポーツジム等でヨガのレッスンだけを担当しています。)

やっぱり、おかしい?

もはや試用期間でクビになるなんて、いつしか自分にとっては「当たり前」でした。

そんなこんなで、転職を繰り返しすぎて、パートナーの両親からも心配されます。

「今度の職場ではいつクビになるんだろう」「何をしても、どうせ自分は続くはずない」という諦めの感情が湧いてきて、何も感じない麻痺状態でした。

パートナーやその両親に心配されて、「転職を繰り返すのは異常なんだ!」と改めて気づきます。

もしかして、アスペルガー?と思ったら読む本

もちろん自分は絶対違うと思っているので、パートナーに勧められて「世の中には、こういう人もいるのか」くらいのテンションで、おもしろ半分の興味本位で読みはじめます。

本で紹介されている事例の全てが当てはまっていた訳ではなかったのですが、属性があるのでは?という確信が脳裏を過ぎりました。

むしろ紹介されているマンガが「そうそう!」「あるある!」の連続で、こんなにも共感できてしまう自分が恐いくらいでした。

人生初の心療内科

初めて心療内科に行きました。

今にも死にそうな人達がズラーッと待合室に座っていて、もしも発狂している人がいたらどうやって身を守ろうか。

「心療内科」という響きは、どんよりして、冷たくて恐いイメージでした。

自分で予約しておきながら、「やっぱり行くのやめておこう」「バックレてもいいか」「だって、私は普通だし、普通の私が行くような場所じゃない。」とか、行かなくてもいい理由を探しては何回も予約をキャンセルしようと考えていました。

限局性学習症

はじめに問診で学歴と成績を聞かれ、「限局性学習症」と断定されます。

数学以外の教科は平均以上ですが、数学だけがいつも赤点でした。

高校生の時、Xの2乗とかの因数分解の授業中に、分からなすぎたので答えを適当に「2」と言ったら、あまりにもアホ回答すぎてクラス内で大爆笑が起こったのがちょっとトラウマです。

時計が読めないので遅刻する、一桁の計算にも時間がかかる、レジでお金を何回も間違えたことがある(最大五千円の損出w)

計算が苦手なのは、小学生の時から気づいてましたが、計算機やエクセルを使えばどうにかなります。

ADHD

次に、別室で「うつ病」「自閉スペクトラム症」「ADHD」のテストをしました。

CAARS

CAARS

問診の段階で、「自閉スペクトラム症」(アスペルガー症候群) では無さそうですね。

と言われましたが、念のため検査しました。

テスト結果を見ながら、先生が顔を曇らせています。

そして、私に「ADHD」関連冊子を手渡しながら、「そんなにショック受けなくていいからね。」と一言。

CAARSというテストの各項目が65点以上だと「ADHD」と診断されるようですが、見事に突き抜けていました。

ちなみに「D」の項目は全員低いそうです。

先生曰く、音楽関係でミキサーの仕事をやっていたADHDの方が、昇格して管理職になった途端、事務作業が出来なすぎて「うつ病」になったけど、元のポジションに戻したら問題なく復帰しているという事例を紹介してくださいました。

ヨガのレッスンは問題ないけど、事務が出来ないって私の事ですか?

選択肢として、薬の処方も挙げられましたが、副作用もあるし私の場合は緊急性が低いので、一旦保留になりました。

心療内科受診を悩んでいる人へ

「やっぱりかー。」

診察結果を眺めながら、ホッとしたような安堵の気持ちでいっぱいです。

むしろ、こんなにも生きづらい人生を送ってきて、何にも当てはまらなっかた方が辛いでしょうとも思っています。

帰りのバスの中で、改めて自分の過去を振り返って思い出しては、辛かった気持ちが蘇ってきて泣いてしまいました。

でも、これからは、生きづらいと思っていた理由が分かったことで、考えすぎて眠れなくなっちゃう自分を許せそうだし、これからはミスが起きないように対処もできます。

「もっと早く知っていれば、傷付けてしまう人を減らせたのかもしれないなぁ。」

今まで私に関わった人たちの事を思い出して、色々と複雑な気持ちが入り混ざっています。

ショックな気持ちを引きずっているものの、少しずつ気持ちを整理して、発達障害について勉強していきたいと思います。

心療内科はどんなところか想像つかないから初めは怖いと思うし、何を言われるかも不安だし、行くのもだるいと思うけど、もしも今、何かに行き詰まっているのなら、1人で抱えないでください。

どうか、まずは専門医を尋ねてください。

自分のことを、少しだけ許せるようになるかもしれません。

発達障害は生まれつきの特性なので、「大人の」というのはおかしいのですが、
大人になって発覚することがあるという便宜上の意味で「大人の発達障害」と記述しています。