日本二十六聖人殉教地とは
豊臣秀吉によるキリシタン禁止令により、1597年2月5日京阪地方へ伝導していたフランシスコ会宣教師6人と日本人信徒20人が処刑された丘です。
引用:ながさき旅ネット
ローマ法王や、マザーテレサも巡礼したバチカン指定公式巡礼地となっています。
館内入り口には、「愛は死よりも強し」というメッセージがあります。自身の命よりも、イエス・キリストへの信仰を貫いた殉教者の強さを讃えています。
現代の作品とキリシタン時代の展示品
遠藤周作の歴史小説「沈黙」が2016年に映画化されました。
参考 映画 沈黙映画「沈黙-サイレンス-」公式サイト劇中でキチジローが踏み絵をして、罪の許しを請うシーンが何度もあります。
レプリカではありますが、踏み絵と、マーティン・スコセッシ監督サイン入り脚本の期間限定展示がありました。
熱心に説教をしている様子の、凛々しい聖フランシスコ・ザビエルがいました。
ポルトガルから渡来して、明治時代までのキリスト教の歴史が年表のようになっていて分かりやすかったです。
館内2F栄光の間には、殉教者への祈りの碑があリます。柔らかい光が差し込み、天国に続くような高さのある祈りの碑でした。
そこで祈りを捧げるマザーテレサのお写真の掲載もされています。
※館内の写真撮影は許可を得ています。
堂崎天主堂
長崎の五島列島にある堂崎天主堂は、二十六聖人のひとり、聖ヨハネ・五島の聖骨が安置されています。
1908年改築されたレンガ造りの教会で、現在はキリシタン資料館として公開されており、月に1回程度ミサが開かれているとのことです。
入館料は、大人300円です。
教会の中を見学するマナーとしては、写真撮影は禁止、脱帽で静かに見学しましょう。
堂崎天主堂の庭には、キリシタンの歴史を現すモニュメントが建てられています。
1.出会い
キリスト教との出会いを現しています。ポルトガルから入ってくる武器や弾薬などの貿易利益を求めて、大名がキリスト教徒として洗礼を受けるキリシタン大名が増えました。
2.受難
二十六聖人のうち五島出身者は、19歳の青年、聖ヨハネ・五島だけだったようです。
聖ヨハネ・五島は、両脇を槍で突かれて殉教しています。
キリスト教が弾圧を受けて多くのキリシタンが、火あぶり、水責め、穴吊りなどといったむごい手段で処刑されました。
3.復活
この頃、子どもの間引きが行われており、親が子どもを山に捨てていました。
そんな恵まれない子どもたちのために、教会や福祉施設を建てたのが、子どもを抱えている姿のマルマン神父とペルー神父です。
堂崎天主堂
長崎県五島市奥浦町堂崎2019
0959-73-0705
堂崎天主堂の近くにあるカフェ
駐車場から教会までの道のりに2件ばかりカフェがありました。
「焼き菓子工房nokonoki」と「巡礼茶屋Oratio(オラショ)」
マドレーヌを焼くときは賛美歌を聴かせているいるので、「賛美歌配合」なんだとか。
平和への道
キリスト教は、教理だけでなく福祉や医療、学問などを伝えて、現代日本の発展に大きく貢献しています。
しかし、それは多くの犠牲の上で成り立っているものだということを決して忘れてはいけません。