本の評価は、あくまで個人的な主観です。
- 「読みやすさ」飽きずに読み進められたか
- 「実用的」生活に取り入れたいと思う実践的な内容か
- 「心に染みる」心温まる、深く考えさせられるなど、感情に訴えかける内容か
目次
- 発達障害関連
- 心理学関連
- コーピングのやさしい教科書 伊藤絵美著
- 自分でできる認知行動療法 浅岡雅子著
- 認知行動療法入門BOOK1 伊藤絵美著
- もうふりまわされない! 怒りイライラ 名越康文著
- 怒らない伝え方 戸田久美著
- マンガでやさしくわかるアンガーマネージメント 戸田久美著
- 正しく知る心的外傷・PTSD 水島広子著
- 正しく知る不安障害 水島広子著
- 対人関係療法でなおすトラウマ・PTSD 水島広子著
- イアラスト版 子どものアサーション 園田雅代 監修・編著 鈴木教夫 / 豊田英昭 編著
- マンガでやさしくわかるアサーション 平木典子著
- 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ JAM著
- 10年こじらせ脱うつ日記 逢川里羅著
- HSPの教科書 上戸えりな著
- はじめての他人の心理学 ゆうきゆう著
- 大人の心理学常識 トキオ・ナレッジ著
- 関連記事
発達障害関連
発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術 借金玉著
私の人生がそのまま本になったのかと思いました(汗
「茶番センサー」ビンビンな私ですが、とりあえず発達障害の特性理解と解決策はこの一冊でOKです。
共感でうなずきすぎて、首がもげるかと思いました。ほんとに良本です!
発達障害サバイバルガイド 借金玉著
発達障害当事者が実践しているライフハックは説得力が違いますね!
クスッと笑えるユーモアもあり、借金玉さんの発想力は本当に素晴らしいです。
生活の仕組みを構築すると、こんなにも生きやすくなるのですね。
ASD含め、発達障害者の手助けになること間違いなしです!
大人の発達障害 アスペルガー症候群・ADHDを解決するコツがわかる本
ADHDよりも、アスペルガー症候群の内容に編集が偏っています。
一般的に言われている特性について例を挙げていますので、特段タメになったという驚きはありません。
発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本
会社の人間関係や、仕事で備えておくべきことなどを細かく解説してあります。
実用的で充実の内容なので絶対に読むべきです!
通常学級で役立つ算数障害の理解と指導法 熊谷恵子・山本ゆう著
算数障害と一口に言っても、計算が苦手なのか文章問題の推測が苦手なのか個人によって違います。
それぞれのつまづきポイントと指導法を場面ごとに解説しています。算数障害の理解が深まる貴重な一冊です。
ADHDの人のためのアンガーマネージメント 高山恵子著
ADHDの衝動性が強めな方や、アスペルガーで計画が思った通りにならずにイライラしてしまうなど、怒りに関する困りごとを抱える方に読んでほしい一冊です。
怒りという二次感情に到達するまでに、一次感情の悲しみ・妬み・不安などのサインに気づき、ストレスを減らす方法が分かります。まさか「怒り」という感情の裏には、不安や悲しみといった気持ちが隠れているとは知りませんでした。
自分の気持ちを客観視するきっかけになりますよ!
ADHDのコーチング 熊谷恵子 監修 安藤瑞穂 著
ADHDのコーチングは日本ではあまり浸透していませんが、この本は北米のEBP(科学的根拠に基づく実践)に学んだメソッドを日本人風にアレンジしてまとめられています。
ティーチング(教育者)は上下関係、コーチングは斜めからの関係性という対比は非常に分かりやすかったです。理論的に組み立てて解説していますので、ページ数は多いですが支援者の皆さんに是非読んでいただきたいです!
大人の発達障害のための段取りノート術 吉濱ツトム著
一般的な書籍は、痒い所に手が届かない「どこか表面的な解説」になりがちです。
この本の著者はASD当事者であり、発達障害の特性をうまく言語化し対策を講じてくれています。Youtubeチャンネルも勉強になるのでオススメです。
アスピーガールの心と体を守る性のルール デビ・ブラウン 著 村山光子・吉野智子 訳
自分があまりにも純粋で幼く、無知であったことも実感しました。(中略)純粋なのはいいことですが、それゆえ他人に付け込まれやすいということも知りました。
アスペルガーなど発達障害を持っている人は、社会的に前提となっているルールや概念を理解するのが難しい場合があります。
例えば、サービスを提供する側 / サービスを受ける側、雇う側 / 雇われる側といった概念などです。
私は、部活の先輩のことを友達だと思って、悪気なくタメ口で話しかけ続けて”シメられた”事があります。(笑)
アスペルガーの特性を考慮しながら、日本のふわっとした性教育では分かりづらい点をしっかり抑えて丁寧に解説しています。文章は優しくて読みやすいです。小学校高学年になったら読みましょう。本当にオススメです!
心理学関連
ストレス対処法
コーピングのやさしい教科書 伊藤絵美著
「コーピング」というストレス対処法ワークを解説しています。
嫌な出来事が起こった時、「何をすれば気持ちが楽になるのか」自分と向き合うことができました。
認知行動療法
自分でできる認知行動療法 浅岡雅子著
うつ病やパニック障害など精神疾患別にセルフカウンセリングの方法を掲載しています。認知行動療法で取り扱いされる用語についてもまとめられていて参考になりました。
認知行動療法入門BOOK1 伊藤絵美著
コーピングのやさしい教科書と同じ著者ですが、こちらは看護師・ケアする人に焦点を当てた具体例が多くなっています。私にとっては内容がとっつきにくくて要点がつかみにくいため、読み進めるのが難しかったです。
アンガーマネージメント
もうふりまわされない! 怒りイライラ 名越康文著
カラーイラストで難しい漢字にはふりがなが振ってあり、ページ数も少ないのでお子様でも読めます。
怒りの気持ちの伝え方などアサーションの要素や、怒りの感情を書き出すアンガーメモもすぐに使えます。
怒らない伝え方 戸田久美著
怒りを伝えることは嫌われることではありません。感情を伝える言葉の引き出しを沢山持っておくことで、誤解なく相手に気持ちを伝えることができます。抱えるストレスに「変えられるもの」「変えられないもの」とに振り分けて思考を整理する視点は、とても勉強になりました。
マンガでやさしくわかるアンガーマネージメント 戸田久美著
「マンガでやさしく分かるアサーション」などのシリーズになっているマンガです。ストーリーにこじつけ感がありますが、飽きずに読み進められます。「雨が降ってもかんしゃくを起こさないのはなぜ?」といったコラムなど、ちょっとした気づきがあります。
トラウマ
正しく知る心的外傷・PTSD 水島広子著
社会・自分・支援者など「つながり」をテーマに構成されていきます。ただのストレス「反応」からPTSDの「症状」に移り変わる様子を注意深く観察する手立てとなります。自然災害で親と死別した子どものケアなど、支援者にとっても参考になる本です。
正しく知る不安障害 水島広子著
強迫性障害・パニック障害など、あらゆる不安障害に焦点を当てた認知行動療法などが紹介されています。
怒りの感情も不安から引き起こされる場合があるので、衝動的にキレやすいADHDの特性理解にもおすすめです。
対人関係療法でなおすトラウマ・PTSD 水島広子著
同じ著者の本を3冊読みましたが、これが一番堅苦しい感じがします。ただ、理論的な解説が多めで、トラウマのメカニズムや解決のプロセスが理解できて勉強になりました!具体例がたくさんあるので、どれか一つは自分に当てはまったり・共感できるエピソードがあると思います。
私は、ADHDの衝動性から無防備に自分の情報を開示しすぎてしまいます。そのため理不尽に傷つくことが多く、社会への不信感が強かったです。この本で「本当に信頼できる人にだけ自分の情報を出す」ことを知り、「社会は理不尽なところ」という感覚から一歩踏み出したように感じます。自分を守るためには、自分でコントロールできるという感覚が大事なんですね。
アサーション
イアラスト版 子どものアサーション 園田雅代 監修・編著 鈴木教夫 / 豊田英昭 編著
自己表現3つのタイプ別、アサーティブ・攻撃的・非主張的に「こんな時どうする?」とシチュエーションごと解説。
身近に起こりうるシーンなので想像しやすく、自分に問いかけながら読み進めることが出来ます。
お子様のことを理解するためにも役立ちますし、コミュニケーションが苦手な大人も読んでおくべき一冊です。
マンガでやさしくわかるアサーション 平木典子著
地方エアラインに務める主人公。漫画と文章でアサーションとは何かを詳しく紐解いていきます。
DESC法という4つのステップで「他人を傷つけず自分の気持ちを伝える」テクニックはとても参考になりました!
コミック
多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ JAM著
嫌な人のことをずっと考えてしまう事、誰にでもありますよね。
可愛い猫ちゃんの漫画と文章で構成されています。クスッと笑えてタメになる、読むとほっこりする本です。
10年こじらせ脱うつ日記 逢川里羅著
著者のことを存じあげないので漫画家時代のストーリー展開は、あまり共感はできませんでした。
本を読むのもキツイ方の入門として、暇つぶしにいいと思います。
その他
HSPの教科書 上戸えりな著
発達障害の人は何かしらの感覚過敏がある場合が多いです。個人的にはHSPを感覚過敏に置き換えて読み進めることで「対人ストレス対処法」などは参考になりました。
※HSPは、障害や病気ではありませんので、実は発達障害やその他の精神疾患(不安障害など)が隠れていないか病院を受診されることを強くおすすめします!!
はじめての他人の心理学 ゆうきゆう著
漫画・イラスト多様で感覚的に分かりやすい。
「看守と囚人」「ノンバーバル・コミュニケーション」など心理学の入門書。
大人の心理学常識 トキオ・ナレッジ著
「大人の」とタイトルにあるように、モテるテクニックやビジネスマンシーンに応用できるノウハウが満載。