発達障害者が就労移行支援事業所の通所に必要な受給者証をゲットするまで!!

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就労移行支援のサービス受給者証

発達障害と診断されてから、一般就労もしくは障害者雇用で安定して就職するために、

生活リズムを整えたり、パソコンスキルなどの訓練を受けることができる就労移行支援という福祉サービスがあります。

注意
今回の記事は、就労継続A型(雇用型)・就労継続B型(非雇用型)とは異なります。

就労移行支援は、障害者手帳がなくても通うことが出来ます。

ただ、就労移行支援サービスを利用するには「受給者証」が必要です!

今回は、この受給者証が発行されるまでのプロセスをご紹介します。

あくまで私個人の体験なので、場合によって順番が前後することもありますが参考してもらえたら嬉しいです。

手順1
自立支援医療を申請
かかりつけの心療内科で申請書類を書いてもらう
手順2
市町村窓口で面談
サービスを利用する理由を聞き取り調査
手順3
相談支援事業所で計画書作成
社会福祉士と面談
手順4
就労移行支援所と契約
サービス利用開始
番外編
通院から6ヶ月経過後、障害者手帳申請
かかりつけの心療内科で申請書類を書いてもらう

自立支援医療を申請

訓練終了後、障害者枠で就労する場合は「障害者手帳」が必要です。

障害者手帳は6ヶ月継続して病院に通わなければ申請が出来ません。

ただ、6ヶ月という期間中に病院を途中で変えていても、初めて病院に行った日からカウントされるので安心してください。

長期間の通院が必要になると見越せるので、医療費が安くなる「自立支援医療」を早めに申請しましょう。

障害者手帳とは違い、自立支援医療は初診でも申請できます。

今すぐ申請しましょう!!

自立支援医療の申請用紙が通院している病院に無い場合は、市町村の障害福祉課窓口で用紙をもらって病院に持って行く必要があります。

ほんとにあった怖い話

病院で「自立支援医療は6ヶ月通院しないと申請できない」と申請担当の事務員に言われたことがありました。

医療従事者にも関わらず誤った情報をアナウンスしている雑魚な病院が存在します。

市町村の障害福祉課に電話で間違いないか確認し、再度事務員に事情を説明しても聞き入れてもらえませんでした。

危うく騙される所でしたが、情報弱者はバカを見るのでくれぐれも気をつけてください。(もちろん転院しました。)

市町村窓口で面談

私の住んでいるところは、市役所の障害福祉課という窓口でした。

発達障害だけでなく、身体障害・知的障害・精神障害の項目が一緒になっているチェックシートに沿って聞き取り調査を行います。

「歩行はできるか」「嚥下は可能か」「集団行動は得意か苦手か」「服用中の薬はあるか」などなど

だいたい30分くらい、現状で困っていることなどを市の職員からヒアリングされました。

話が終わった後に計画書の作成を代行してくれる「相談支援事業所」の所在地がリストアップされた用紙を渡されました。

地区ごとにリストが別れていたので、家から近い場所を探して自分で連絡をとりました。

注意
相談支援事業所は、就労移行支援事業所ではありません。

相談支援事業所で計画書作成

  1. 相談支援事業所で計画書を作成
  2. その計画書を市に提出
  3. 市がその計画書をもとに審査
  4. 受給者証が発行される

面談と計画書の制作は、全て無料で利用できます。

まだどこの就労移行事業所に通うかが決まってなくても、計画書を作成して受給者証を発行することができます。

約2時間くらい障害の特性や今後の目標などをお話して、相談支援事業所と契約を結びました。

契約書類がたくさんあって、意外と時間かかりましたね。

私が相談した相談支援事業所は病院に併設されており、社会福祉士や精神保健福祉士などのソーシャルワーカーと呼ばれる人達と面談を行いました。

しかし、相談支援員は必ずしも国家資格を持っている人ばかりではありません。

相談支援業務は、相談支援従事者初任研修を修了すれば従事できる仕組みのようです。

さらに、相談支援事業所の中にはNPO法人や株式会社など様々な業態があります。

信頼できる相談員に巡り会えるように、ホームページなどで相性が良さそうな事業所を探して事前に調べることをオススメします。

面談をもとに計画書が作成されるのですが、計画書が出来るまでに約1週間ほどかかります。

計画書が作成されたら相談支援員から連絡が入り、再び相談支援事業所に出向きます。

そこで書類の確認とサインを済ませたら、相談支援事業所が市役所に計画書を提出してくれます。

あとは、市の審査を待つだけです。

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受給者証がなくても就労移行支援事業所の体験ができる!

受給者証を申請中でも、就労移行で体験訓練ができます。

就労移行支援事業所は自分で調べて直接連絡をとってもいいですし、

相談支援員からさまざまな就労移行支援事業所を紹介してもらうこともできます。

希望に応じて、就労移行支援事業所の体験訓練に相談支援員が一緒に付き添ってくれるケースもあるようです。

訓練内容が自分に合っているか・通いやすさ・雰囲気などをしっかり見極めましょう。

就労移行支援所と契約

受給者証が発行されたら、就労移行支援事業所とも面談をし、契約をしたのちに正式に通所が可能になります。

通所は、前年度の所得によって通所費用がかかることもあります。

きちんと確認してから契約しましょう。

MEMO
市町村窓口で面談してから受給者証が発行されるまでに、トータルで約1カ月かかりました。

実際に体験した就労移行支援所

実際に担当者とお話したりメールでやり取りした感想をご紹介します。

LITALICO

参考 LITALICO clock 【就労移行体験談】LITALICOワークス

d-career

参考 d-career 【就労移行体験談】大人の発達障害専門ディーキャリアー 【就労移行体験談】大人の発達障害専門ディーキャリアー

atGP

  • リンクビーは発達障害者向けでワードやエクセルの訓練が中心。
  • ジョブトレITwebは身体・知的・精神など障害者全般が通うweb制作が学べる事業所。
  • ジョブトレITwebは、設立年数が浅い為web経験者しかweb系の企業に就職していないようで実績は微妙。
  • 交通費は出ません。
  • 精神保健福祉士がいて安心。
  • atGPの障害者向け転職支援エージェントは定評があり。
参考 atGP

キズキビジネスカレッジ

  • スタッフの対応にデリカシーがなさすぎ。
  • 対応が雑すぎて無理でした 。
参考 キズキビジネスカレッジキズキビジネスカレッジ公式サイト
こちらの記事もどうぞ。

  
  就労移行支援に通って1ヶ月が経過しました。

雇用保険の申請

就労移行支援に通う間は、アルバイトなど働くことが出来ません。

交通費が出るか、通所中のアルバイトができるかは、住んでいる市町村によって異なる為、市町村の障害福祉課窓口で聞いてみましょう。

就労移行支援所によっては、交通費が支給されたり皆勤賞だとQUOカードがもらえる事業所もあります。

以前、働いていた経験がある方は「雇用保険」が適用になり、お金がもらえる可能性があります。

最寄りのハローワークで雇用保険が申請できるかを相談に行きましょう。

leaf 発達障害者の雇用保険申請、医師の意見書で受給日数が増える?